続・サラリーマンをしながら野菜の自給を目指すコツとは?

オヤジは、一日のうち半分は拘束時間という「サラリーマン」でありながら田舎に住んで、畑をやる、という奇特な?人です。

前回に続き、この奇特なことを続けていくための工夫というか、コツのようなものを書いてみたいと思います。(前回の記事はこちら

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その日の朝やることを24時間前には決めておく!

オヤジのある日の朝のスケジュールです。

4:00 起床

4:15 畑に出る→ハウスの中でトマトの支柱を建てる

5:30 ナスについたアブラムシを捕る

6:15 ハウスの裾を開ける(天気、日照に応じて)

    果樹に木酢液を散布

6:45 朝食、通勤の支度

7:15 ハウス温床の幼苗の水やり、露地の水やり

7:35 通勤

作物の育ち具合に応じて、優先する作業をその日の最初にやることにしています。

水やりや、ハウスを開けたり、といった作業は天候によってやらない場合もありますが、北海道の朝は涼しく、日が差して気温が上がってきてからの方が良いので、基本的に出かける直前にすることにしています。

水やりは作物に応じて、生育段階に応じて、思い立った時にできるように、露地にホースを枝分かれ状に配置してあります。

本当は毎日しまう方が好ましいのですが、片付けている時間が惜しいのと、長くて枝分かれしているホースをしまうリールがないので、出しっぱなしになっています(汗)。

トマトの支柱を建てるには、ロープが要ります。

その日の朝ロープが足りなかった、なんてことにならぬよう、前日に、明日の朝これをやる、と決めておけば、足りない場合、仕事の帰りにホームセンターで買い足すことができます。

また、朝に果樹や野菜を見回っていると、「あ、そろそろトマトの芽かきをやらなきゃ」とか「あ、小松菜の種蒔いとかなきゃ」とか、やりたいことが次々と出てきます。

出勤の時刻は毎日決められていて、時間厳守です。

一応家で食べるほとんどの野菜にチャレンジしているので、その作物の数だけやることが後から後から出てきて収拾がつかなくなります。

それを思いつくままやっていると、いちばん優先すべきことがその日にできなくなってしまいます。

ですので、その日の朝の仕事を最低でも24時間前に決めておき、それに向けて日々準備する、という繰り返しがベストだと思います。

夜できることは、夜にする!

屋外での仕事は日中、平日では朝くらいしかできませんし、タイムリミットが決められています。

ですので、ポットへの種まきや、鉢上げ、キュウリの接ぎ木など、夜に室内でできる仕事は迷わず夜にまわします。

タイムリミットがないので(ほんとはありますが)、落ち着いて心ゆくまでできます。

オヤジんとこは、2月からナス科やネギの種を蒔き、ハウス温床への移設までの間、家の中で育苗します(なんせ外は雪ですから・・・)。

パネルヒーターの熱で温床のように温まります。外がマイナス温度の時期から、家の中で野菜の育苗を始めています。

3月からはハウスも稼働を始めますが、順次温床や畝を作っていくので、それまでの育苗を室内で並行して進めています。

なので、5月までは何かしら室内で育てています。(1年の流れは、こちら

また、収穫期が終わり畑じまいをした後も、豆類の殻むきや野菜の種どり、いろんな面白い(?)仕事があります。

こういう、前時代的な、「なんちゃって籾摺り」もやってます。

こういうのも可能な限り、夜、自宅のリラックスした雰囲気の中で、ラジオやテレビを観ながら、家族と雑談しながらやると良いです。

休日にできることは、休日にする!

「夜できることは」と同じことなのですが・・・

畑を作り上げる4~7月は、広い範囲の作業(起こし、支柱作り、マルチ張り、トンネル設営などなど)が多くなります。

ボリュームがあるこれらの仕事は可能であれば、まとめて休日に片付けてしまいましょう。

休日であれば家族が手伝ってくれる可能性も高く、効率が上がります。

力仕事や単純作業であるならなおさらです。

遠慮なく、(可能なら)助けを乞いましょう!

決して無理せず、時にはあきらめも必要!

「あれもこれもやってやろう」と思ってやっていると、それがいつしか、「あれもこれもやらなきゃ・・・」のスパイラルに陥りがちです。

ほどよい使命感は必要ですが、それが度を過ぎると、何かのきっかけで楽しめなくなるのです、これがほんと・・・。

しかも、忙しい時期にぎっくり腰をやっちゃったりすると、身体的のみならず精神的なダメージも大きいです。(ぎっくりやっちゃった時の記事はこちら

ハプニングはあって当然!

もし何かあっても、その時できることだけやればいいじゃないか!くらいの気楽な部分も常に持ち続けるのが、長く楽しむコツかなあ、と思います。

昨年の台風で、トマトのトンネル支柱が倒れて、建て直すのに苦労しました。
翌日は地震による停電や電話不通もあり、真っ暗な夜を過ごしました。

まあ、これは畑に限ったことではありませんが・・・。

それには、完璧を求めすぎないことと、他者を意識しすぎないことだと思います。

自給菜園を営んでいる人には、上には上がいて、という感じで、すごい人がいっぱいいらっしゃいます。

ブログなどの情報で拝見するのですが、本格的な自給自足に取り組んでいる人はたくさんいらして、その中で見ればオヤジなんかはっきり言ってひよっこだなあ、と感心します。

うらやましくてたまらないのですが、これはライフスタイルの問題でもあるので、「みんなはみんな、僕は自分のできる範囲でやろう」と割り切って、まず自分のできる身の回りの環境から、ゆっくり地道に作っていくことが長続きさせるコツかな、と思います。

半分自分に言い聞かせているみたいですね。

楽しんでやること、これを優先していくのは案外むずかしいものですが、いつもそう思いながら、野菜や畑と向き合っています。