サラリーマンをしながら野菜の自給を目指すコツとは?

北海道に移住するにあたり、オヤジはサラリーマンと畑の2足のわらじを選びました。

もっとも農業に従事する、という選択肢も無かったわけではありません。

しかし、独立就農に際した経済的なリスク(借金、など)と、自分のやりたい農業が実現できず妥協を強いられることへの抵抗感が強く、きっぱりとあきらめました。

サラリーマンだから安定した収入がある程度保証されますが、それと引き換えに、1日8時間以上の拘束時間、往復の通勤時間があり、その間は自宅に帰れません。

どんなに天気が良くて絶好の種まき日和でも、勤務時間中は会社に縛り付けられて、悶々とせざるを得ない毎日です。

でも自分で野菜を作りたい、思うような畑を作りたい、今の状況で会社員と畑の2刀流を続けるには、と15年間考え、もがいてきたオヤジです。

同じ夢をお持ちの方に参考になるかはわかりませんが、ちょっとしたアドバイスになれば、と思って書いてみます。

スポンサーリンク

道具にたよる!

忙しい合間をぬって畑を作り、運営するわけですので、作業を効率化するために道具はそろえるべきです。

畝立てのできるタイプの耕運機は所有すべきです。

最初は農家さんにトラクターで起こしてもらったり、業者に耕運機を借りたりしましたが、お礼をつつんだり、気をつかったり、自分のやりたいときに思うようなスケジュールが組めません。

しかも、オヤジの畑はハウスを3月に始めて、こまめにあっちこっちの土を起こしながら時間をかけて作っていくので、耕運機は必需品です。

以前50坪ほどを鍬を使って一人で耕しましたが、あまりのしんどさに死ぬかと思いました。

また、雑木を伐採するためのチェンソー、高枝切り鋏なども必要ですね。

工作のための電動工具類(インパクトドライバ、電動ノコギリ、コンプレッサー、広大な敷地の雑草を刈るための刈払機、夜にやむなく農作業する場合のハロゲンライトなどなど)は、少しずつ買いそろえていきました。

*        *

冬の必需品は除雪機。

写真は初代の除雪機でした。

これがいちばん高価な買い物でした。

公道から自宅までの50m以上の距離、自宅の周囲とハウス周りを除雪するためなので、それ相応の馬力のものを買わざるを得ませんでした。

自家用車より高いです。

オヤジとかみさんの車を足した額より高いです(!)。

*    *    *

あと細かいものでいうと、かけや(でっかい木槌のようなもの、くい打ちに使う)、つるはし、バール、その他畑に必要な鍬、スコップなどの定番ものは言うまでもありません。

どんな力持ちでも、人間がひとりで出来ることは限られています。

逆に、オヤジのようなへなちょこでも、道具があれば人並みの仕事が(どうにか)こなせます。

労力の削減はすなわち、時間の短縮であります。

道具をそろえていきましょう!

家族にたよる!

オヤジひとりにできることはしれています。

北海道の畑は5月から8月までの短期間に野菜の開花、成長のピークが集中し(だって、梅と桜が一緒に咲くようなところです)あれもこれもやるべきことが多く、てんてこまいで時間に追われることになります。

その時期を逃したらもう後はない、10月末には雪が降り厳しい冬が始まります。北海道人はせっかちだ、と言われるのがよくわかります。

オヤジも北海道に来てから、とてもせっかちになりました。

だってぼやぼやしてたらこんな景色になっちゃうもの・・・。

こんな暮らしですので、家族の助けが得られるのは本当にありがたいです。

自分が仕事中でも、もしカミさんが暇なら畑仕事を手伝ってもらえます。

自分の不在中にも畑が動いていくのはありがたいことです。

また、二人でやれば膨大な仕事も半分の時間で済みます。

最近は子供が大きくなってきたので力仕事を手伝ってもらえます。

冬にニラトンネル周りの雪かきは家族全員でやりました!

仕事の出来栄えはともかく、子供も体力がついてきたので、重いものを運んだり、草集めをしてもらいながら自分は別の仕事ができたりと、1+1=2以上をもたらしてくれます。

*          *

だから、自分ひとりでやろうと意固地にならず、家族や知人を頼ってみるのは、とても大事なことだと思います。

この話、次回に続きます。