まだ1月の中旬です。
絶えず新雪にさらされるこの時期にまだ長靴で庭を歩き回るのは無理だと思っていました。
ところが、ここ2週間ほどはまとまった降雪がほとんどなく、気温がプラスの日もちらほらとありました。
1月の日中の気温はマイナス10℃~0℃と低く、雪が降ればそれが凍って固く締まるのには時間がかかります。
しかし、天気が良いことで日照時間が長かったり、気温がプラスの日が続いたりすると、根雪が締まって固まる速度が増します。
北海道に住んでもうすぐ20年になろうとしていますが、積もった雪の風合いや日差しや外に出たときの温度感で、なんとなくその感触がわかるようになりました。
屋根からの落雪!
あと、決め手となったのは、自宅の屋根の雪が落ちたことです。
オヤジん家(自宅の鮮明な画像は伏せております)は三角屋根なので、屋根にたまった雪が定期的に滑り落ちてきます。
北海道の豪雪地帯の住宅の屋根はトタン屋根が主流です。三角屋根に積もった雪は、ある程度の量になったら重みに耐えきれずに「ドドドド・・・」と滑り落ちます。
その時の衝撃と轟音と言ったら、実際に体験していただかないとわからないほどのすごさです。
オヤジんちの家は設計上、玄関側に雪が落ちてくる屋根の形になっています。
玄関を人が出入りするときに雪が真上から落下しないよう、雪割り屋根になっているのですが、オヤジんちは総2階の住宅で、屋根の庇が比較的高い位置にあるせいで、雪が落ちたときに重い雪の塊が周囲に散らばりやすいです。
低温の日が続くと積もったまま、なかなか落ちてきません。
ですが、気温の高い日になると、こんな風にじわりじわりと降りてきます。
残念ながら、北海道では積雪、吹雪などの雪害とともに、屋根からの落雪などに関連する人身事故が数多く起こります。
冬になるとテレビやラジオで天気予報とともに注意喚起の報道が日常的に行われています。
もし雪が落ちてくる瞬間にだれかが居合わせたら安全上の不安があるため、屋根に雪がたまって落ちそうなときは、注意喚起のために三角コーンを置いたりします。
天気予報などでだいたい落ちてくる日の予測はつくのですが、時間帯までは予測できません。
特に気温がプラスの日や快晴で屋根が温められる日などは、雪が緩んで一気に落ちてくるかもしれないので、必ずコーンを置きます。
この日は、仕事から帰ったら雪がすべて落ちた後でした。
勢いがあったので、三角コーンより前に雪が転がっていました。
玄関前は雪で埋まっていたので、家族があらかた片付けてくれていました。
すごい雪の塊です。
こんなのが直撃したらひとたまりもありません。
自宅前の広場は雪の塊が邪魔なので、除雪機で飛ばしました。
長靴で庭に出てみよう!
降雪、気温の上昇と下降を何度か繰り返し、このタイミングだと庭に楽に出られるかな、と、ある天気の良い午後に長靴のまま歩いてみました。
ズボズボハマらずに楽に歩けます。
ちなみに下の動画は、ひと月ほど前にスノーシューで歩いたほぼ同じアングルの動画です。
この日は長靴ではズボズボハマって、スノーシューでしか歩けませんでした。
この動画を含む、スノーシューの記事はこちらです。
うわあ、冬囲いがみごとに埋まっています。
リンゴ「フジ」の木はだいぶ枝が折れてしまいました。
栗の大木も大雪でバキバキ折れていました。
高いアングルからのこんなショットも、雪上を歩けるおかげで撮ることができます。
ビニールハウスだけは絶対に守らなきゃならない、と思い、まめに周囲を除雪しています。
3月初めにビニールが張りやすいよう、除雪機が通りやすい程度の通路を設けています。
良い天気が続いていますが、まだ完全な雪解けまで3カ月はかかるでしょう。
がまんの季節、積もった朝の除雪はもう少し続きます。