アニメ「未来少年コナン」の時代設定は、子供心にとても衝撃的でした。
近未来に世界戦争が起き、核兵器をはるかに上回る磁力兵器なるものが使用され、地軸はねじ曲がり、文明は破壊され地球は滅亡の危機に瀕した・・・。
生き残った人間は自然に立ち返った暮らしをしながら武力による支配と闘い、時間をかけて再建の道を歩む、というお話でした。
また、高校生の時に見た「風の谷のナウシカ」も、世界戦争によって環境を破壊された後の地球と人類再生が大きなテーマでした。
両方の作品とも、当時は(年齢なりにかもしれませんが)現実とは遠い絵空事として捉えている部分がとても大きかったのですが・・・。
こんなご時世になって、絵空事どころか、いつ起こってもおかしくない予言めいたお話に思えてきます。
だからこそ、両作品とも今に至るまでテレビで再放送され多くの感動を与えてくれるのでしょう。
もしも「コナン」や「ナウシカ」が現実となったら・・・
オヤジが北海道の田舎に引っ越そうと思ったのはそんな事態に備えて、というわけではありません(もし備えるなら、ハイテクな現代住宅など建てません(汗))。
ただこのところの巷のうわさでは、先進諸国の技術では電磁パルス攻撃なるものがあって、戦争になった時にこれを使うことで敵のインフラを広範囲に破壊できるらしいのです。
前時代の兵器と違い、これは殺傷能力は低いものの、強い電磁波によって電気機器の基板などを一瞬に使用不能にできるとのこと。
もし自国の上空で使われたなら、電気に依存するインフラや通信機器、機械類、端末のほぼすべてが壊され、国の経済活動を長期間ストップさせる恐るべき力があるとのことです。
まさに「コナン」の磁力兵器なのか、と思ったりします。
いつかそんなことが私たちに起こるかもしれない、と考えるのは大げさかもしれませんがしかし、まったく起こらないという保証はだれにもできないほど現実味のある世の中になったものです。
「もし仮にそうなったらとしたら、みんなどうせ死んじゃうんだからしゃーないじゃん!」というあきらめというかなぐさめの意見もありますが、もし数カ月でも持ちこたえれば生き延びられる、という事態であればそのための備えをしておいたほうが良いのかな~、と思い、「今のオヤジの生活でこれは用意しておいた方がいいんじゃないか」、というものをリストアップしてみました。
①薪ストーブ
残念ながら、オヤジんちにはありません。
電気や石油には頼らない、脱インフラな暖房装置です。
北海道は寒いので、冬に暖房がなければ凍死してしまいます。
点火するのに電気がいらず、薪さえあれば(これが大前提ですが)暖房の心配がありません。
ストーブの熱で調理もできちゃいます。
ただ、もしもの世の中になって今の住宅に設置することとなった場合、配管一式も用意して、壁に穴を開けるなりして煙突工事しなきゃなりませんが・・・。
現在は作業時の暖房用に買った電池式の灯油ストーブが倉庫に置きっぱなしになっています。
もし冬に停電して暖房が使えなくなったら、火力は弱いですがコンセントがなくても暖をとることができます。
ホコリをかぶっていますが、なんとか使えます。
コンセントにつなぐ必要はありませんが、電池で点火できます。
②チェーンソーと薪割り鉈(ナタ)
薪ストーブの燃料になる薪を調達するのに、たぶん必要です。
いまオヤジんちにあるのは電動式のおもちゃのようなチェーンソーです。
(もっとも、自宅敷地内の直径20cmほどの木なら楽に切り倒せますが)
コンセントにつながないと使えません。
また、コードリールが届く場所でないと使えません。
山に入って木を切り倒すとなると、エンジン式の本格的なチェーンソーと、細かくするための薪割り用の鉈が必要でしょう。
③発電機
電気が使えないとなると、電化製品全般はしばらく使えないことになりますが、どうしても使わなければならない時があるでしょう。
グラインダーや電気ノコギリで大工仕事など、応急で使いたい場合は発電機を持っておいた方が得策です。
ただ、最近のインバータを搭載してるハイテクな発電機は電磁波に弱いかも?しれないので、昔ながらの余分な電子機器がついていない発電機(いまどきあるかなあ・・・)を中古で手に入れるほうが良いのかもしれません。
④雨水タンク
電気が途絶える、ということは、水道インフラもポンプが働かないために止まってしまうということです。
いざという時のために、井戸を掘っておく必要がありますが現実的ではありません。
雨水をためておく巨大なタンクが必要なのではないでしょうか。
500ℓくらいのタンクを1台設置して雨水をためておけば、もし水道が長期間止まった時に生き延びるための水くらいはなんとかなるのではないでしょうか?
水があふれるほどたまっていれば菜園の水やりにも使えます。
⑤電池の備蓄
もしすべての電子機器が使えなくなったとしても、懐中電灯や電気バリカンくらいならなんとか動くかもしれません。
そのために電池の備蓄はある程度しておいた方が良いでしょう。
2018年の大地震の時は数日間の停電で携帯ラジオが貴重な情報源になりました。
(その時の記事はこちら)
やはり電池の需要が大きく、コンビニやホームセンターで電池が品薄になりました。
電池で動くものは身の回りに結構ありますので、いざという時のために備蓄は必要でしょう。
⑥昔ながらの軽トラ?
電子機器が破壊されてしまうということは、基板類を搭載したほぼすべての機械が動かなくなる、ということです。
信じがたい恐ろしいことですが、それほど私たちの生活がそれほど脆弱な基盤の上に成り立っているということでしょう。
ということは、自動車なども動かないということか?
過疎地においては移動手段として自動車が必須アイテムです。
ガソリンさえ手に入れば、少々電気系統がいかれても走れる、昔ながらの、緊急時に押しながら始動できるような自動車が手に入らないでしょうか?
(余談ですが、2018年の地震の日は大停電のためスタンドでの給油もできず、翌日ガソリンスタンドの前に車の行列ができました)
古いタイプの軽トラックがこれに当てはまらないかな、と思うのですが・・・。
もっとも今は軽トラもハイテク化が進んでいて、基板が壊れたら始動に支障がある車がほとんどだと思いますが・・・。
⑦食料の備蓄
これがもっとも大事なことだと思います。
真冬にいきなり生活インフラがストップして、スーパーから食料品が消え、移動手段も絶たれるとなると、まず食いつながなければなりません。
お米は1年分をまとめ買いしているから何とかなるとして、野菜で備蓄があるものは、オヤジんちでは、ジャガイモ、サツマイモ、カボチャ、豆類くらいです。
豆は花豆やとら豆などボリュームのある豆もあり、空腹を満たしてくれそうです。
ジャガイモはその年によって違いますが、今の収量では1年持たず、4月には無くなってしまいます。
カボチャはもっと早いです。
そんな事態になってみないとなんとも言えませんが、野菜もさることながら主食はなくてはならないものなので、コメを早急に自給する方法を考えなければならないかもしれません。
⑧地域の助け合い
緊急事態下になれば、1人や1世帯の単位では解決できないことが多くなるでしょう。
食料をはじめとして、地域単位で自活していくための努力と団結がきっと必要になります。
幸い、オヤジは農村地域に住んでおり、食料を生み出すノウハウを持った方たちが多数いらっしゃいます。
「そんなおおげさな」と言われそうですが、ふだんから地域のつきあいをおろそかにせず、いざという時に力を合わせられるよう、心と体の準備をしていきたい、と思っています。