2021年の振り返り~人参がたくさん出来ました!

久しぶりの投稿です。

前回の記事はこちら!だいぶ空いてしまいました!

農繁期中はなかなかブログの更新もままならず、農閑期になってから夏秋の収穫について思い出して整理しながら書くことが多いので、近況報告とはならないのですが、お暇つぶしにご覧いただければ幸いです。

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2021年に多く収穫できたのは、人参です。

人参(ニンジン)は、せり科ニンジン属の2年草。1年目の根を食す野菜です。

ツボさえ押さえれば、無農薬で簡単に栽培でき、貯蔵もきくし台所に欠かせない野菜だと思います。

今年蒔いたのは、「春蒔き五寸人参」。

いつもお世話になっている野口種苗さんからの購入です。

昨年までは「黒田五寸人参」を好んで蒔いていましたが、たまたまその時先方様に在庫がなく、在庫のあるこの品種を購入することになりました。

ズボラなオヤジは、条蒔き(線状に種蒔きすること)せず、適当にばら蒔きして、発芽したら適当に間引いて、大きくなって適当に掘り出して、と文字通りの放任栽培でした。

多種類の種を蒔くと、全部をきちんと面倒見ることが出来なくて、だいたい何割かは手抜きの犠牲になる野菜があります。

人参がまさにその犠牲でした。

手をかければそれなりに、手抜きをすればやはりそれなりの結果が返ってくるのが畑だと充分にわかっているはずなのですが・・・。

家族にはっぱをかけられ、これではいかん!ということで昨年は人参にちょっと力を投入しました。

人参を上手につくるには?

人参の種はとても小さいです。

風でかんたんに吹き飛ぶほど軽いです。

そして、発芽すれば育つものの、発芽するまでが手間のかかる野菜です。

理由①は、極度な好光性種子だからです。

注意して薄く土をかぶせれば発芽するでしょうが、うちの畑の土はそんなに粒が細かくないので(念入りに耕せてない、ということもあります)、薄くかぶせるということがむずかしい。マニュアルには、土の代わりにもみ殻をかけると良い、とありますが、一定量のもみ殻をどこかから仕入れる手間がもったいない。

そこでオヤジんとこでは、種を土の上に置き、その上にそこら辺の雑草を刈って粗くかぶせておきます。

そうすればお日さまが充分に当たり、発芽しやすくなります。

理由②は、発芽に充分な水やりが必要なことです。

理由①と関係がありますが、人参の種はとにかく乾燥を嫌います。

土をかぶせてやれば保湿効果はありますが、かぶせすぎると発芽しない。

ゆえに発芽するまで、こまめな水やりが必要です。

土の代わりにもみ殻をかぶせるのも保水効果を狙っての知恵だと思いますが、もみ殻でなくそこらへんにあるもので代用できないか、と考えて、雑草をかけることにしました。

草なら、水やりの後、しばらく水分を保てるので発芽を促せるのではないかと思ってここ数年試していますが、今のところうまくいっています。

6月22日の写真です。

今回は約60cm間隔、長さ10m弱の2条蒔きにしました。

播種から2週間たったところです。

蒔いた上に置いた雑草が干からびています(笑)。

おおっ!双葉が一直線上に顔を見せています。

やきもきしながら毎朝水やりしてきましたが、これを見てほっとし、報われた気がします。

7月10日です。

発芽も揃い、草丈も5cmほどになりました。

と同時に、周りの雑草も増えてきました。

間引きもしたいのですが、先に草取りと追肥をします。

ホー(草かき用の農具)で、周囲の雑草を掻き取ります。

条蒔きにすれば、人参の位置が分かりやすいので、草取りも作業がしやすいです。

こんな当たり前のことを今までやらずにただばら蒔いていたオヤジは、はっきり言ってズボラです(泣)!

順番は違うかもしれませんが、条間に土壌改良も兼ねて、牛糞バーク堆肥を入れて漉き込みました。

効果は緩いですが、臭いもなく、害獣が寄り付くこともないので非常に使いやすい肥料です。

8月11日です。

なかなか間引きができずほったらかしにしていましたが、もうやらねばなりません。

雑草もまた増えてきています。

うおー!ほれぼれするような、人参の森になっています!

点々に蒔いたつもりでも、結構蒔きすぎで密になっています。

今まではこれをほったらかしにしていたので1本1本が小さかったのでしょう。

思い切って間引きます。

株間10cmくらいになるよう大幅に間引き、草取りもします。

成長にばらつきはありますが、大きいのは直径3~4cmくらいになっています。

間引いた時に見つかる、小さいやつを無駄にせずに・・・

発芽しなかった箇所に植えなおしてやります。

本来なら2~3回に分けてやる間引きですが、ため込んで1発で済ませてしまったので、間引き菜だけでかごにあふれるくらいありました。

間引き菜は葉っぱも薫り高く、あますところなく利用できます。

いよいよ、収穫!

10月23日です。

遅くなってしまいました。また周囲の雑草で目立ちませんが、いよいよ収穫の時です。

無農薬でおいしいせいか、色鮮やかな虫もやってきました(笑)。

地上に出ている青首を見るだけで、「おお、今年は!」と期待が高まります!

スコップを入れます!

大きい!そして強い香りのザ・人参です!

割れ根や虫食いがあるのはご愛嬌、武骨だけどたくさん獲れました!

youtubeに動画をアップしたのでご覧ください。

収穫かごに入りきらないほどです!

土付きの5寸人参、いつまでもこのままで眺めていたいですが、

葉っぱは使いきれないとのことで、ほぼ堆肥に、

本体は水洗いして乾かすことにしました。

根っこだけにすると、それほどのボリュームでもないか(汗)。

でもほれぼれです。

後日談です。

これで一冬もつかと思いきや、オヤジんちは野菜の消費量が半端ないことで消費がすすみ、また今年は食品庫が寒く人参が凍り始めたため、早めに食べきることとなりました。

1月上旬現在、残りはもうこれだけです。

ありがとう!春蒔5寸人参さん!

人参は翌年、花を咲かせます!

ちなみに、畑の別の場所には、昨年の黒田5寸人参の残りがふたたび茎をのばし、花を咲かせました。

ニンジンは2年草で、越冬した2年目に花を咲かせます。

せり科特有の花です。オヤジは人参の花がとても好きです。

こんなに小さな花がいっぱい集まっています。

この花が時間がたって・・・

このようになり、

冒頭のような種をつけます。

でもまだきちんと種取りしたことはありません。

根っこの大きいものを選定して埋め直し、花が咲かせて種取りするそうです。人参の種継ぎも近いうち、やってみたいです。