毎年のことだが、ぎっくり腰をやってしまった。
決まって、除雪の忙しい真冬はまずやらない。気候がおだやかになり、気と体が緩むこの時期に、必ずと言っていいほど、ぎっくりをやってしまう。
きっかけは大したことない。ハウスでしゃがんで水やりしているとき、などだ。情けない。普段から体を鍛えてないからか?でも雪かきや畑仕事なんかで、結構汗かいて、筋肉を使っているんだけどなあ・・・。
医者に行って、レントゲン撮って、「背骨は異常ない」と言われた。根本的な治療法はない、とも言われた。毎回のように違う病院に行っているが、どこでも同じだ。
焦る。体をフルに使わなければならないこの時期に、なんてこった。これから、ブロッコリーや大豆の去年の残骸を引っこ抜いて、片付けて、マルチもはがして、畑をきれいにして、堆肥と石灰を入れて耕して、そして、アスパラの畑もきれいに掃除して、折れた庭木を剪定して、ぶどう棚も準備して、やることは山ほどあるのに、・・・。畑は待ってくれない、一日も、一時間も・・・。
俺はこれをやるために北海道にやってきたのに・・・。
腰痛体操をしながら、歯がゆい思いに唇を噛む。