先々週、ビニールを張った、オヤジんちのハウスです。
新品のビニールのおかげか、気温の高い日が続くこともあってか、ハウス内の雪がきれいになくなりました。
ちなみに、昨年の記事を見返したところ、3月20日にハウスに温床を設置していました。(記事はこちらです)
ですので、この土日に温床をやりたい気持ちも強かったのですが・・・
ハウスのビニール張り自体は1週間遅れだったし、露地の雪はまだ1m以上積もったままです。
昨年、というか例年より雪解けが大幅に遅れるということは、露地向けの播種、育苗は例年より1~2週間遅らせてちょうど良いくらいだと判断し、ここはぐうたらのオヤジらしく、あせらずのんびりやろう、ということにしました。
畑のカレンダーを、頭に描きます!
ところで、家庭菜園の情報サイトやノウハウ本を拝見していると、よく「収穫から逆算して考える」という文言が見られます。
これは正論です。
オヤジも、毎年畑を作って収穫を繰り返すうち、ざっくりと育苗から定植にかけてのスケジュールが頭に入っていれば、1年が見通せることに気が付きました。
オヤジはほとんどの野菜を種から育てています。
(ナス科の育苗期間)
ナス・ピーマン・ナンバン 約80日
トマト・ミニトマト 約50日
(ウリ科・アブラナ科の育苗期間)
キュウリ(接ぎ木した場合) 約35~40日
カボチャ、ズッキーニ、キュウリ(自根) 約30日
キャベツ・ブロッコリー 約30日
これは地域によっても違いますし、品種、育苗時の諸条件によってもかなり変わってきますので悪しからず。
ただ、オヤジはこんな風にざっくり考えることで細かく書き留めたり調べなおしたりしなくてもおおざっぱにスケジュールを思い描いて、その中で畑の準備のために身体と頭を動かすようにしています。
上記の目安をもとにすると、6月中頃の収穫を目指して4月下旬~末にハウス内に夏野菜を定植するためには、ナス・ピーマンは2月の第1週にはセルトレイに種蒔きをしなければなりません。
また、トマトは1カ月後の3月の第1週に種蒔き、キュウリは3月20日頃・・・という風に、カテゴリー別に自分なりの基準を作ることによって自然と頭にカレンダーが出来て、気持ちも体もそれに向けて動き出せるようになってきます。
(↑ハウス用のパプリカ、トマトです。)
頭の良い方はこんな流れがすぐ作れると思いますが、オヤジはこの境地になるまで10年以上かかりました。
最初はただあせったり、とんちんかんな試行錯誤などで無駄な動きをしてしまいますが、流れがつかめれば、働きながら、気持ちの上でも余裕をもって畑に取り組むことができます。
露地の場合は、遅霜がなくなる6月1日あたりを定植する基準日にすると、
ナス・ピーマン 3月第1週に種蒔き
トマト 4月第1週~2週位に種蒔き
カボチャ 4月末~5月第1週に種蒔き
と逆算できます。
(↑現在の野菜苗です。露地の玉ネギは育苗期間が長いので2月に種蒔きしました。)
ハウス物も露地物も、オヤジの地域の場合は室内での育苗、ハウスの温床での育苗を経て定植となります。
3月初めにハウスのビニールを張り、3週間で中の土が乾くと、温床の設置が可能になります。
家の中でずっと育苗していると日照が不十分で軟弱な苗になってしまうので、ある程度の大きさになったら温床に移すようにしなければなりません。
温床は夜間のハウスの中の温度が5℃以下になる期間が稼動期間、とざっくり(本当はざっくりじゃいけないのですが・・・)考えて、3月20日頃~5月上旬頃までは稼働させます。
GW過ぎたら温床を片付けて、跡地に高温になってから植えるものを定植していく(ゴーヤ、オクラ、ひよこ豆など)ようにします。
(↑今年のハウスは、こんなレイアウトでいきます!点線の四角が、温床の位置です)
ということは、連作障害をさけるためにハウスの中でも順繰り場所を替えて植えていますが、温床の設置位置も考慮して畝のローテーションを組まなければいけない、など畑作りの基準が自分なりに形作られていきます。
こんな流れの中で少しずつ畑を作り、肥料や種を準備して、足りないものがあれば適切な時期に購入して、初夏に畑があらかた出来上がるまでの道筋をつけていきます。
温床作りを1週間遅らせ、それ以外を優先しました!まずは扉のビニール張りから!
前置きが長くなりましたが、そんなことで今週はあせらずに細かな作業をしよう、と思いました。
まず、今シーズンはハウスのビニールを新しく張ったのですが、扉部分の切り抜きをせずにそのままばっと張ったままでした。
ですので、扉が開閉できるよう、切り抜いて・・・
扉をいちど取り外し、
接合部の金具をつけ直し、形を整えます。
余ったビニールを補修テープで貼り合わせて、扉のビニールも完成しました。
扉の付け根の金具の周辺のビニールは、いつもやっつけ仕事でいい加減な状態でした。
これではいけない、と思い、初めて取り付け直しました。
ビニールごと締め付けず、ビニールに切れ目を入れて、お互いが干渉しないよう、骨組みを固定してからビニールのパッカー固定を行いました。
気持ちに余裕をもつと、こういうことができるのですね!
開閉がスムーズにできるか確認します。
いつも扉のビニールはトンネル用の0.02mm厚のものを間に合わせで付けていましたが、今回はハウスと同じ0.1mm厚です!(ただしつぎはぎですが(汗))
コンポストの生ごみをどうするか・・・
雪解けが遅く、、生ごみ堆肥を昨年から積んである山がいまだ雪の下です。
しかしコンポストの生ごみはあふれそうです。
ですので、ちょっと乱暴なやり方ですが、ハウスの中に定植前に埋めて分解を促そう、と思いました。
今年初めて、一輪車と鍬を持って外に出ます。
コンポスト周りのブロックをどけ・・・
コンポストを外し、中の生ごみをハウス内に移動します。
(アップの写真は避けたいので、遠景でごめんなさい!)
1カ月ほど余裕があればある程度土になるかな(甘いですが・・・)と思い、ナス科とウリ科の畝予定地に溝を掘ります。
深さ20cmほど掘ります。
生ごみを投入し、
土を少し戻し、鍬で混ぜ込みます。
それから残りの土を戻します。
またこれもひとつのエビデンスとなります。
さてどうなりますか・・・良い影響を与えてくれるといいな、と思います。