鳥よけ、虫よけ、動物よけ・・・

時期的には少し早い話題ですが、畑をやるうえで1年中避けて通れない問題に触れたいと思います。

オヤジが住んでいるのは北海道の田園地帯です。

鳥や害虫や、キツネやタヌキなどの害獣がやってきて、畑を荒らし野菜を食べ散らかし、オヤジのささやかな楽しみを無残に打ち砕こうとします。

人間の都合でやっていることなので、文句は言えないのですが、やられるままにしておけば何も食べられないので、防護策を講じなければなりません。

おそらく家庭菜園を営む多くの方々と同じ方法だとはおもいますが、オヤジなりの取り組みを紹介したいと思います。

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虫よけに、サンサンネットを使います!

トンネル支柱を立て、サンサンネットという目の細かい防虫ネットで覆います。

写真は菜っ葉類、ブロッコリーです。

ブロッコリーやキャベツ、白菜、小松菜などのアブラナ科作物には、ちょうちょがやってきて卵を産み付け、生まれた青虫が葉っぱを食べつくします。

ちょうちょが寄り付かないよう、サンサンネットで覆います。

ブロッコリーの花蕾がきれいなのも、サンサンネットのおかげです。

しかし、完全に青虫をシャットアウトできるとは限りません。

たまにネットの裾からちょうちょが侵入しているのを見つけてあわてて追い出したりすることもあります。

雑草が育ってくると、雑草が裾を押し上げて、その隙間からちょうちょが入ってくるようです。

こんな風にせっかく育ったキャベツが食べられてしまうこともしょっちゅうです。

うーむ、これはかたつむりでしょうか?

6月の雨が多い時期、カタツムリが発生しやすく、実際よく見かけます。

カタツムリも青虫も、食害を見つけたら、葉っぱの裏をくまなく探すと、だいたい発見できます。

見つけ次第即、捕殺!これが一番有効な手段です。

鳥から畑を守るには・・・

カラスやハトなどの鳥類が、蒔いたばかりの豆をほじくり出して食べることもあります。

それに対して今のところ有効なのが、キラキラテープです。

表が金色、裏が銀色のテープで、ねじって張ります。

風がふくと、風に揺れながら日光を反射してキラキラ光ります。

用心深い鳥がそれを見てびっくりして逃げるようです。

園芸用の支柱を立てて、そこにテープを渡しても良いのですが、強風で支柱が倒れたり傾くこともしばしばです。

そこでオヤジは支柱の代わりに、写真のラセン杭を畑にねじ込み、杭と杭の間にテープを張っていきます。

これならテープがたわんで地面についてしまうこともありません。

このくらいの粗い張り方でも、オヤジんとこでは大丈夫です。

風でテープがキラキラ光るのは心地良い風景です。

トマトが赤く熟して甘くなると、食べたくなるのは人間だけではありません。

露地のトマト、ミニトマトは雨による裂果を防ぐため、写真のような雨よけのビニールを手作りでかぶせています。

しかし熟したトマトをカラスがつついていたずらするので、周囲にぐるりとロープを張ることにしています。

15cmくらいの間隔に張ります。

鳥は飛来する翼の邪魔をする環境には入り込まないようです。

トウモロコシの畑にテグスを等間隔に張り巡らしてあるのをよく見ますが、同じ理由です。

トマトが熟した後も安心です。

究極の方法=全部ネットで覆います!

ほとんど収穫できないど素人技ですが、ブドウ棚も懲りずに毎年立てています。

そのままでは、甘くなったブドウを鳥に食べられます。

聞くところによれば、キツネもブドウを食べるそうです。

頭をひねって考えたのですが、そのままネットで覆ってしまう他に方法が思いつきません。

園芸用ネットを結束バンドなどでつないで正方形に近い大きなシート状にします。

地際はこのようにパッカーなどで固定し、動物が侵入しないようにします。

裾にタイヤなどの重しをのせれば安心です。

このようにしても、キツネなどが上にのぼって入り込もうとします。

天井にフンが残っているのを何度も見つけたことがあります。

今のところネットを食い破られたことはありません。

この先狂暴なやつが現れないとも限りませんが・・・。

トウモロコシも、動物に狙われやすい作物です。

ない頭を振り絞っていろいろ試しましたが、結局まるごとネットで覆う以外、有効な方法がありませんでした。

ビニールハウスの骨組を利用して、トウモロコシ畑を囲みます。

こんな感じです。

裾は角材などの重しを置いて、動物の侵入を防ぎます。

ネットに守られ、獣害、鳥害はまったくありませんでした。

しかし!昨年は早くネットをかぶせてしまったせいか、こんな形の小さなものしかできませんでした。

おそらく風が充分当たらないせいで受粉が充分でなかったのが原因だと思います。

今年は失敗を踏まえ、受粉後にネットをかぶせようと思います。

においには要注意!

生ごみ由来の肥料は、臭いがあると動物を呼びこみやすいです。

特にマルチで覆っている畝は、マルチを破られて掘り起こされたり、無残なことになりかねません。

そこで、堆肥を施用してから土になじんで臭いがなくなるまで1~2週間ほど、このようにブルーシートで覆って重しをのせておくことにしています。

今のところは、この程度の方法で被害は防げています。

昨年、畑をあらかた作り終えた後の風景です。

ない知恵を振り絞り、自然と共存しながら、今年もおいしい野菜が獲れるように頑張りたいです。