果樹全般について言えることですが、ブドウの剪定も時期を見計らってする必要があります。
目安は、寒くなって葉が全て落ち、雪に閉ざされる直前の辺り。
このころは、葉っぱがないので、樹形が確認できやすいのが理由のひとつ。
枝をどんなふうにレイアウトするかは、葉っぱがついたままではイメージしづらいものね。
もうひとつの理由は、木の活動期に枝を切ると、切り口から樹液が流れ続けて、樹勢が衰えてしまうから。
余談だけど、こんな植物のサイクルを毎年眺めていて、つくづく素晴らしいな、って思う。
生と死、起きてることと寝てること、開花から結実、どんなレベルで切り取ってみても、1年を通した自然の営みは、人間がどうやっても動かせないもので、人間さえその一部なんだなあ、感心することしきり、です。
脱線しましたが、オヤジんちのブドウの品種はナイアガラです。
雪で折れることをおそれ、控えめに剪定した未熟者ゆえ、笑われそうな樹形になってしまっている。
ブドウ全般そうだと思うが、成長の速度に驚かされます。
さあ、ブドウの剪定をします!
凍傷にかかりにくいようにと、冬はぶどう棚から外して地上に降ろし、雪の下で越冬させます。
枝があっちこっちから伸びて、わさわさ状態です。
かたや、そのナイアガラから切った枝を挿し木して大きくしたものが、こちらです。
同じく、強烈にわさわさ状態です。
剪定のプロさえ、どこを切ろうか・・・と迷う、といいます。
ど素人のオヤジなど、なおさらです。
がしかし、このわさわさにいつかはけりをつけなきゃならない。
ましてや、このクソ寒い中に、木の前でうんうん唸って迷ってたら風邪ひきますがな!ということで、思い切ってやります。
花がつくのは、前の年の新梢です。
ということは、その年にできた枝を、芽を何節か残して切れば、来年の実がまたできる、と、おおざっぱな解説です。
何節残すかは、品種や作り方によっていろいろ考え方があるようです。
間違っていたら、お手数ですが、訂正のメッセージをください。
かみさんにも手入れがしづらいほど茂りに茂ってしまうので、今年はかなりバシバシ切りました。
なるべく、少ない枝で効率的に・・・と思い、こんな枝ぶりにしました。
ど素人なので、突っ込み大歓迎です。
自ら実践することに意義があります、と言い訳がましく、しかし鼻息荒くいきます。
元の木の、剪定後です。暗くてわかりにくいですが、相当切りました。
これが正解だったか、間違いだったかは、来年わかります。乞うご期待です。
まあ、枝が少なくなったことで、成長を確認しやすいメリットはあります。
来年は樹勢を確認しながら、レポートしたいです。