オヤジんちには放任主義の果樹があります。
昨年はリンゴが数少ないものの、初めて甘い実をつけました。
(2021年リンゴの記事は、こちらです。)
同時にびっくりするほど実がなったのが、ブドウの木(巨峰)です。
2021年はブドウ放任主義の年でした!
ブドウもオヤジ的なんちゃって放任栽培ですが、あまりに生命力あふれ、ほったらかしにしたら枝を増やしてひたすら伸び続けます。
ですので毎年剪定して樹形を整えてやる作業が必須なのですが、リンゴ同様昨年は大雪で心身ともにどっと疲れて、剪定作業もおっくうになって、とうとうほったらかしにしてしまいました。
ブドウの剪定にテンションが上がらないのは、ブドウの樹勢を保ちつつ樹形を整える、という肝心なことがオヤジにできないからです。
ブドウの木は剪定適期があります。
寒くなって活動が停滞する時期にならないと、剪定をしても樹液が切り口から滴ってきます。
樹液が流れるとそれだけ木の勢いがそがれて花の数や実のなり方に影響が出てくるようです。
剪定のしかたと作業時期が原因だと思いますが、ここしばらくは実がなってもすぐ落ちてしまい、まともに食べられない年が続いていました。
人間、あきらめると気分がすっきり楽になるものです。
以下、「よし、なるようになれ!」と今まで以上にほったらかしにした巨峰の木の記録です。
5月20日の様子です。
冬の間、雪の重みで折れないよう、棚をばらして枝を地上に降ろし、雪の下で木を冬越しさせます。
すでにまわりはタンポポ、雑草が生い茂って、巨峰の木は草に埋もれた状態です。
何もしなくても、木は勝手に芽吹いてくれます。
6月13日、重い腰を上げて、ブドウ棚を仕立てました。
この下に枝がひっ絡まった状態で埋もれています。
これを引っ張り出して・・・・・
大変な思いをして、支柱に固定しました。
枝が長いままなので、周囲に追加でポールを立て、枝を固定し、下の草を刈って、なんちゃってブドウ棚が出来ました。
6月16日、気が付けば房の赤ちゃんが出来ています。
ああ、今年もいちおう実が育つんだあ、と知ってほっとする瞬間です。
季節がすすみ、8月7日です。
実は巨峰の他に、ナイアガラの木もあるのです。
こちらがナイアガラです。
ナイアガラは実がここ数年ほぼほぼ落ちてしまい、まともにありつけませんでした。
この段階では順調に見えますが、さてどうなるか・・・。
たくさんの実が!
かたや、巨峰の木です。
なんか、見た目はともかく、すごい数です・・・・。
枝が延ばし放題で、当然のことながら実もたくさんできています。
摘果したら良かったのだけど、
究極のほったらかしで、ここまで来てしまいました。
8月29日です。
いよいよ実が熟し始めました。
巨峰の色に、なってきました!
さあ、ここから獣害を防ぐため、家族の力を借りて、ネットがけを行いました。
防風ネットは丈夫ですが、日光も多少遮るのでぶどうの成長にはベストとはいえません。
しかし、お金を使わず、あるもので用を足していくオヤジのけちけち主義を今回もお許しください(笑)。
重しには古タイヤ、捨ててもよさそうな角材を使いました。
同じように、ナイアガラの木もネットで覆いました。
おかげでキツネやカラスに荒らされることもなく、収穫まで無事に成長を続けました。
無事、収穫できました!
収穫をぼちぼち始めたのが、9月中旬です。
きれいに色づいたものから獲って食べました。
獲っても獲っても、まだあります。
これは10月8日の写真です。
実は不揃いですが、ザ・巨峰の色です。
熟していますが、摘果しなかったせいか、色つきもむらがあります。
色が均一になるのを待てなくて、毎週のように獲ってはおいしく頂きました。
最近ではシャインマスカットのように大きくて糖度の高い品種がもてはやされています。
オヤジんちの巨峰は甘さは控えめですが、とてもみずみずしくて美味しいです。
いつも落ちてしまうナイアガラです。
こんな風に、いつのまにか実がなくなったり、下におちていることが多いです。
2021年も同様でしたが、
少しだけ、収穫できました。
毎年こんなにできるのだったら、食べるだけじゃなくてぶどうジュースでもしぼれるかなあ、
とまで思ってしまいます。
今年は少量で良いので、より美味しい実がなるように工夫できたらと思います。