2021年の振り返り~初めて甘いリンゴが獲れました!

オヤジんちの放任栽培のリンゴの木です。

品種は、「津軽」と、「ふじ」です。

昨年は雪解け前に剪定しなかったので(面倒なので放っておいた、というのが正直な理由です(汗))・・・

こんなありさまです(笑)。

リンゴの木の枝は垂直に伸びる特性があります。

しかし直立した枝には実がならないようです(実際見たことありません)。

なので、なるべく水平方向に誘引して樹形を作っていくのですが、どうもオヤジはぶきっちょのへたくそなので、良い樹形が作れませんでした。

そんな中でも、大雪の冬には枝の上の雪を落としたり、こまめに見回りながら雪害を最小限にくいとめつつ、実がなるまでの大きさに仕立て、かれこれ15年になります。

7年目頃から実がなるようになりましたが、毛虫が葉を食い荒らしたり、花が少ないのと、実も芯食い虫にやられてまともな実がほとんどならず、テンションのあがらない状態が続きました。

5年程前から見よう見まねで袋かけを行い、芯食い虫の被害を最小限にしつつ、なんとか食べられる実が数個見受けられるようになりましたが、甘みや酸味がほとんどなく、売り物と比べると絶句するような年が続きました。

アップルパイにすれば何とか食べられますが、やはりリンゴの基本は生食です。

どうすれば(ふつうに)甘いリンゴができるのか、研究するのもままならないまま、2021年シーズンを迎えました。

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剪定しないまま2021年シーズンを迎えてしまいました!

2021年雪解け後の、「津軽」です。

同じく「ふじ」です。

地面に大雪で折れた大枝と、鹿(もしくはネズミか)にかじられ丸裸にされた無残な状態の枝が転がっています。

太い幹だけは守ろうと、写真のようにヌカ袋を巻いて冬越ししています。

ビニールよりは通気性が良いだろうという理由で、ヌカ袋(ボカシ肥料を作ったヌカの空き袋を利用しただけ)を採用しています。

5月20日の「津軽」です。

剪定せず、直立した枝が多数残っています。

こりゃ、次の年わさわさして大変な外観になるだろうな(現在大変な状態です(汗))。

「津軽」は赤いつぼみに、淡いピンクの可憐な花が咲きます。

曇天にもすごく映える美しさです。

「ふじ」の花は撮り忘れましたが、これより白っぽい花の色です。

袋の中で、リンゴが大きくなりました。

9月7日の「津軽」です。

最近は毛虫も大量発生せず、花の数も多くなってきました。

袋かけの風景を撮影するのを忘れており、気が付けばもう袋の中の実が食べる大きさになっています。

(袋かけの様子が入っている過去の記事はこちらです。

日光に当てないと赤くならないので・・・

袋を外してやります。

虫もつかず、きれいな状態です。

9月16日の様子です。

袋が破けかけたものは、まだらな赤色になっています(笑)。

若干色の悪い部分もありますが、赤くなっていくのを見るのはうれしい気分です。

昨年の6~7月はまれにみる高温少雨でした。実が太る時期に暖かい日が続いたことは、根で地中深くから水分を吸い上げる果樹にとってはおおむね良かったのかも知れません。

思えば、無農薬のオヤジんちサクランボが2020~2021年と2年連続で収穫できたのも初めてでした。

サクランボなどは、GWに花が咲き、6月中旬に収穫します。

オヤジんちの場合、その一月半の間に雨が降らなければ実が腐ったり裂けたりすることなく収穫できます。

木になるものは、コントロールできない天候に左右されるものなのだと、今更ながら納得します。

赤い!甘い!

9月20日の「津軽」です。

実が熟してきたようです。

9月23日です。

もう獲ってもいいんじゃないか・・・

と思います。

しばらくためらっているうち、10月3日です。

鳥につつかれ、落ちているものを見つけ、あわてて収穫しました。

よく熟していて、リンゴの香りもします。

今度こそ!!

先に味見をしたのはカミさんでした。

「これ、ふつうにおいしい!」

と言うので、オヤジもかじってみました。

あ、甘いです!ふつうに甘いです!

味をブログでみなさんにお伝えできないのが歯がゆいです。

初めて甘いリンゴが獲れました!

さて、「ふじ」はどうなったでしょうか?

こちらも枝の直立がひどいなあ・・・。

市場においては、「ふじ」は「津軽」より一月近く収穫が遅いです。

北海道では雪の降るころようやく出回ります。

9月24日の様子です。

袋を取るのも、「津軽」より数週間後にやりました。

10月23日の様子です。

「ふじ」は「津軽」より赤色が淡い感じです。

よく熟しています。

さあ、そろそろかな・・・。

前の年は雪が積もり始めて慌てて収穫しましたが、まだおだやかな気候です。

11月6日になりました。

さあ、収穫です。

見た目はいまいちですが、「津軽」と同様、味がしっかりしていました。

酸味と甘みが共存しているのがたまりません。

数は少ないけれど、ふつうに食べられる味のリンゴが初めて獲れた年でした。

さて、来年はどうなるでしょうか?