オヤジんちが住んでいる北海道の道央地区は、全国でも有数の豪雪地帯です。
果樹や庭木をたくさん植えているので、冬はそれらを雪から守るため、冬囲いをします。
畑の片付けが終わり、初雪を観測する10月末~11月初め頃にあわただしく冬囲いを始めるのですが、今年は新たに植えたリンゴや南高梅などの果樹もあるので、手作りの冬囲い(板囲い)を追加で作ろう!と思いました。
これが、板囲いです!
ブルーベリーやハスカップ、植えたばかりの果樹の苗木を雪から守ります。
折り畳み式で、適度な角度に広げて果樹の上に置くだけでOK!
オフシーズンは畳んでコンパクトに収納できます。
ホームセンターで同じようなものが売られていますが、1組4~6,000円ほどもする高価なもので、多数そろえようとなると莫大な金額になります。
オヤジ的暮らしはお金をかけず、あるものを利用するのが基本なので、資材は極力買わず、頂き物や家にある余りものを利用します。
3週間ほど前に追加で自作した板囲いを以下に紹介します。
板囲いを、作ります!
上の写真のサイズの板囲いを自作します。
用意するもの
・いただきものの、角材、板材
屋外の紫外線や雪害で劣化するので、集成材や合板でなく塗装もしていないシンプルな木材 が向いています。
・余りものの、ボルト、ナット、木ねじ
長さ50㎜前後のボルトと、角材を挟み込むように固定するためのナット
木ねじは大量に使うので、ホームセンターなどで適したサイズのものを数量の余裕を持って 購入します。
・電動工具(電気ノコギリ、電動ドライバー)
年を取ると手回しでは腕がすぐ痛くなるので(笑)、道具に頼るのが時間的体力的にも正解 です。
縦の角材は1組につき4本、今回は2組作ります。
長さをそろえて用意します。
といっても、少し不揃いでも、脚が安定すればよいので、支点となるボルトの穴あけ位置が揃えば大丈夫です。
サイズは45mm×20mmほどです。経験上、このくらいが軽さと丈夫さを兼ね備えています。
穴位置を揃えてマジックで印をつけます。
電動ドライバーのドリルのアタッチメントに付け替え、穴を開けます。
長ボルトを突き通します。
ナットで固定します。
適度に締めこめば、楽に開閉できます。
木枠に使用していた板材を頂くときに、80cm幅に切りそろえて頂いてきました。
多少幅が揃っていなくても、端材が付きっぱなしでもOK!
冬囲いには何の支障もありません(笑)。
板材を角材の上に配置し、ゆがみの生じないよう、メジャーで確認しながら位置を調整します。
板材と板材との間隔はせまい方が雪害には有効ですが、写真のような間隔でも経験上OKです。
むしろ間隔をせまくすると板材の数が多くなり、重量も増えて持ち運びが大変になります。
今度はドライバーで、2カ所ずつ木ねじを打ち込みます。
違う方の角材に間違えて打たないよう、注意します(経験者は語る)。
片側を打ち終わったら、開閉テストをします。
今度はひっくり返して、反対側の板材を打ちます。
これで出来上がり!
出来立てほやほやの、板囲いです!
一度作れば、10年以上は使えます。
ある程度長めの角材で最初は小さめに作り、果樹の成長に合わせて板材を増設して大きくすることも可能です。
オヤジんとこみたいな吹きっさらしの立地では、雪のないうちから設置すると、板囲いが強風で倒れ、果樹をつぶしてしまうこともあります。
それを防ぐために、ロープで押さえつけて固定します。
ロープはこのように、地上にねじ込んだラセン杭に縛り付けます。
嵐でもびくともしません。
こんな形で冬囲いを設置しました。
雪が降り始め、
このような風景になりました。
板屋根でしっかり守られているので、雪が積もっていますが、太い枝や幹は折れず、とても安心です。
いとしい果樹や庭木が雪害で折れてしまうのは気がかりなことですが、冬囲いを万全にしておけば、しばしの間、快適な冬ごもり生活を楽しめます。