ハウスのトマトがようやく収穫の時です。

全国的な大雨の被害が報道されています。

被害に遭われた方々に心より御見舞いを申し上げます。

北海道でも、梅雨のような気候が続き、オヤジの畑でも野菜の成長が大幅に遅れています。

雨が続くと、日照時間が減るのに加え、畑がぬかるんで、露地での作業を見送ることが多くなります。

ということは、露地の野菜の収穫の遅れに拍車をかけることになります。

天気が良ければ、今ごろこの写真のように、露地のトウキビが育って、余ったハウスの資材で鳥よけハウスを設営し終わっているはずなのですが・・・。

まだトウキビは穂を出すどころか、ようやく芽を出した段階で、ぬかるんだ畑で鳥除けのハウスが設営できない状態です。

そんな状況で、ビニールハウスに早植えした作物がかろうじて育っているのですが(それでも低温多雨のため、育ちが遅い)、ハウスのトマトもようやく収穫がはじまりました。

オヤジんとこのハウスは、メロン農家さんから譲っていただいた、中古のハウス資材を使って建てました。

メロン用のせいか、丈が低い設計のパイプになっています。

したがって、トマトやキュウリのような茎を伸ばす丈の高い作物の場合は、成長点が屋根にすぐ届いてしまいます。

夏は開けはなっているとはいえ、ハウス内はかなりの高温です。

これが原因で、ハウスのトマトは毎年尻ぐされを起こします。

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トマトの尻ぐされ対策は?

これがトマトの尻ぐされです。

これを発見するたび、オヤジのテンションがジェットコースターばりに急降下します。

がっくりです。

ほっておけば、すべてのトマトが尻ぐされになってしまいます。

トマトの尻ぐされは、高温と、カルシウム不足です。

これを克服するため、ない知恵をふりしぼって立ち向かいます。

今年は一切使っていなかったのですが、背に腹はかえられないです。

ホタテの殻の石灰を投入します。

これは自然素材であるうえに、畑への負荷が少ないので昨年まで利用していました。

これをトマトの畝に投入します。

そして、マルチを取り去り、地温の上がらないワラを代わりに敷き詰めます。

そして、執念の牛乳散布!

薄めた牛乳を葉に散布します。

世界広しといえども、こんなことをやっているのはオヤジだけでしょう。

非難ごうごうになるでしょうか。

オヤジの信念は、無農薬無化学肥料ですが、その裏返しとして、「人間が食べて大丈夫なものなら、野菜にも大丈夫だろう」という基準で考えます。

賛否両論だと思いますが、高温のためにカルシウムが消費されるのであれば、カルシウムを補充してやればよいのではないか、と思います。

ホームセンターには、こういう時のために、カルシウム剤なるものが売られていますが、オヤジは、カルシウムなら牛乳や豆乳に含まれているだろう、と考えます。

あるもので、体に害のないもので野菜作りをしよう、というガイドラインで畑を営むとき、オヤジが選んだのが、こういうやり方でした。

実際、このやり方は非常に効果が高く、尻ぐされを起こした場合のリカバリーに大きく貢献しています。

すだれを使ってみました!

ただ、これに安住したくないのが、オヤジです。

他に方法があるのではないか、と思い、いろいろ考えました。

尻ぐされが起こるのはいつも、茎がのびてハウスの屋根近くまで達してこようという段階です。

ということは、成長点が受ける熱が軽減されれば尻ぐされは軽減されるのではないか、ということで、

このように、すだれをかけてトマトを真昼の強い日差しから守ることにしました。

これも、世界広しといえどオヤジだけでしょう(?)

このような取り組みのおかげか、

トマトが無事、収穫の時を迎えました。

形は不格好ですが、いちおうトマトです。尻ぐされになりかけたものもありましたが、どうにか持ち直しました。

左は頂き物の、プロ農家のトマト。

右はオヤジんちのトマト。

どちらも品種は「桃太郎」。

自家製堆肥を少量使った程度ですが、いちおうトマトができます。

今年は購入した肥料をいっさい使わず、ここまで来ています。

ミニトマトも毎日、少しずつですが、収穫しています。

お弁当のいろどりに、お料理に大活躍です。

これからしばらく、食卓をにぎわせてくれるでしょう!

そのうち露地もとれてくるでしょう。

暑い夏は、ナス科の収穫期です(ナス、トマト、ピーマンetc.)。

トマトさん、よろしくね!