春の嵐というべきか、日曜日に暴風雪警報が出た。最大瞬間風速20mなんておだやかじゃない。車で出かけたりしたら、地吹雪に会って大変な目にあうかもしれない。
ついこないだ、道内で猛吹雪の中、多数の犠牲者が出たばかりなのだ。
吹雪についてはまた語りたいが、これは経験した人じゃないとわからない恐怖だ。
家からわずか100mの距離でも道に迷い、凍死するなんて、本州の、都会の人には信じがたいことなのだろう。だって、生粋の北海道人が死に至るほどのことなのだから・・・。
ハウスが飛ばされないよう、バンドを締め直す。本来ならバンドがまっすぐ張るよう、きちんと調整すべきだけど、根元が雪に覆われていてそれもできない。だからできる形でとりあえずはやらなしゃあない。このとりあえず、という物事の片付け方がいかに多いか、これはオヤジの性格なのか、こういう生活している関係上か・・・よくわからんが。
まず、雪の重みで潰れないように、ハウスに積もった雪をブラシでかき降ろす。
オヤジ特性の手作りブラシ。
車の雪下ろし用の伸縮ブラシ(よく壊れるので買い換える)の古いものに、園芸用の支柱を縛り付けて長くしたものだ。
これが冬には大活躍するのだ。オヤジの右腕と言ってもよい。
バンドの結び目をスコップで掘り出して、もう一度ギュッと締め直して張り直す。
結び方は隣のおじいさんに教えてもらった。
こういうことって、意外にマニュアルがないものだ。
本当に知りたいことは自分で訊いたり、試行錯誤して自分に合うやり方を模索するしかない。
都会で育ったオヤジにはカルチャーショックだった。