12月にビニールを外して以来、ハウスを雪にさらしてお休みしていました。
3か月ですから、1年の4分の1です。そうとらえると長い時間に感じますね。
自給自足を目指すからには、年中何かしら収穫できている状態が理想です。
そう思い、移住して最初の年は頑張って、大雪の中、毎日ハウスの雪降ろしをしていました。
しかし、ハウスの中は暖房するわけでもなく、外とたいして変わらぬマイナス10何度の気温。
下手をすれば雪の重みでせっかく建てたハウスの骨組みがつぶれてしまう危険をはらみます。
また、冬のハウスは暖房しなければ、何も育ちません。
諸々の要素を天秤にかけて、ハウスは冬休み期間を設けることにしました。
今年の1~2月中旬までは平年並み以下の雪でしたが、下旬から、つじつまを合わせるかのような大雪となり、気温の乱高下と悪天候が相次ぎました。
ですので、ビニールを張るタイミングが大幅に遅れてしまいました。
昨年の記録を見ると、2月28日にビニールを張り終えて、3月18日には温床の設営を完了していました。
なんと、もう3月になるのにまだ何もできていない!
今年は遅いではないですか!
ということで作業にかかります。
まず、ハウス周りの除雪です!
何と!下半分が雪に埋まっています!
とにかく、ハウス周りから、除雪していきます。
この日はプラスの気温。雪はゆるく湿って、しかも重い。除雪機にも負荷がかかり、楽に飛ばない雪質です。
際の凍った固い雪をスコップで崩しながら、なおも除雪機で飛ばします。
次はハウスの中。
除雪機はシュートがハウスの骨に当たるので、端っこまでは除雪できません(シュートの短い農家さん向けの高性能機が欲しいよう!)。
背の高い雪の塊を崩しながら、途方もない手間をかけて、雪との格闘を続けます。
ここまでが限度です。
除雪機もかなり頑張ってくれました。オヤジとともに、へとへとです。
翌日は気温が上がり、雨だったので、無理をせず翌週に続きをすることになりました。
わかってはいるのですが、1週間の延期は、その後のスケジュールを考えると、大きなロスです。
ですが今回は、積雪状況もふまえ、あえて無理せず延ばすことにしました。
1週間後の様子です。
この間、積雪もありましたが、今日は晴れて気温も上がりそうです(といっても、最高気温2度くらい・・・)。
風は少しつよいですが、ビニール張りに取り掛かります。
さあ、ビニールを張ります!
ニラトンネルから見たハウスです。さあ、作業開始です。
ハウスバンドを通す鉄棒を掘り出します。
剣先スコップの先の2本の鉄棒が見えるでしょうか。手前の鉄棒にハウスバンドを通します。
全部見えてなくても、一部で充分です。
プラスの気温なので、雪の感触がまったく違い、ゆるくてスカスカ。
今日はすごく作業がしやすいです。やっぱり春はすぐそこです。
作業しているうちに、地表が温まって、地肌が見えてきました。
くくりつけていたハウスバンドをほどきます。
腰ビニールも張ります。
そして、屋根ビニールを広げます。
ここからは「うりゃあー!」の力技です。いつも一人でやっているので、詳しい写真は撮れません。
屋根ビニールを載せ、パイプに仮止めしたところです。
ハウスバンドを渡して、ビニールを固定していきます。
結び方は、元農家のおじさんに教えていただきました。とても簡単です。
すべてのハウスバンドを固定し、あとは前後のビニールを張るのみです。
何度も微調整を繰り返し、何とか終了しました。
中の雪は、太陽さんに溶かしてもらいます。
今年は久しぶりにビニールを一新しましたので、保温力も向上するでしょう。
ちなみに、ハウスビニールは、紫外線等で劣化しやすいので、2~3年で交換したほうが良いそうです。
前のビニールは、我慢して5年ほど使っていました。
案の定、長く使っていると、見えないほど細かい穴が無数に開いてきました。
昨年などは、雨の日に中で作業していると、小雨が降っているように霧が降り注いできました。
屋根の意味がありません。
たまらず、買い換えた次第です。