ネギは育苗期間の長い作物です。
ただでさえ肥料不足のオヤジんちの畑、育ちが遅いのに加えて、ネギは種まきから収穫までが半年以上かかり、食卓に上るまでがとても待ち遠しい野菜です。
2019年に書いた、ネギ奮闘の様子はこちらの過去記事をご覧ください。
今年もネギを植えます!
種蒔きしたのは、今年の2月20日です。
玉ねぎの固定種「札幌黄」、今年初挑戦の「元倉一本ネギ」、味も良く、早どりして薬味にも使えるオールラウンドな「九条太ネギ」、今年は玉ねぎと一緒に蒔くことにしました。
小さな種です。
玉ねぎはいつも、引き出しを再利用した木箱にネギ専用培土をつめて、
あらかじめ水をたっぷりやって湿らせます。
一方、他のネギは余った小さめのプランターを同じように段取りします。
ネギは好光性なので、浅い蒔き溝にして、蒔いていきます。
土を浅くかぶせ、水分を種に移すためにしっかり鎮圧します。
しっかり霧吹きして・・・
ワイヤーシェルフに並べ、
日中は日光に当て、発芽を促します。
日程表に書き込みます(笑)。
ネギの種は寿命が短いです。
ですので、毎年新しいのを買って植えます。
1週間後までにはこのように芽が揃います。
発芽を確認できた時はいつもほっとするし、うれしいものです。
大きくなってきました。
しかし九条ネギのほうが発芽状況がまばらです。
発芽率の問題もあると思いますが、様子をみて発芽していないところに再度蒔くこともあります。
ネギ類の育苗で気を使う所は、根っこが浮いて干からびたりすることです。
それを防ぐために土をかぶせて鎮圧するのですが、そのほかに、苗が5cm以上になったあたりで軽く土寄せをしてやります。
また、浮いた苗は深く植えなおしてやります。
ネギ類は意外に育苗がそろわない野菜だと思います。
だめになる株が多く、なぜだろうといつも思っていました。
発芽が揃ってから水をやりすぎるのが原因かと思い水やりの間隔を開けたりしていましたが、
どうも改善しない。
あれこれ推測してみて、寒さに強いと思われていたネギは実は室内でもある程度の室温がないと芽が枯れてしまうのでは・・・と仮説を立ててみました。
水やりの間隔は開けてみるものの、表面が乾いたら水やりすることにし、日中は隣の部屋からパネルヒータのある居間に移すことにしました。
その結果、途中で枯れてしまう苗は見当たりませんでした。
温度、日照、水分、土、いろんな状況がからんでの結果だとは思いますが、参考になるエビデンスでした。
そろそろ苗を外へ出そう!
ハウスの中も整備され、そろそろ移しても良いかな、という頃になりました。
ぼさぼさの髪型みたいですね(笑)。
天気の良く風のない日、ハウスの外に置いて外気にならすことにしました。
枯れてはいませんが、狭い棚においていたせいか、こんな状態です。
いずれピンと立ってくれるだろうと、期待します。
夜はハウスの中で、
不織布をふわっとかぶせて保温します。
ここからは、昨年の出来事です!
ここからは、昨年のネギの様子です。
玉ねぎの定植はGW頃でしたが、昨年は九条ネギは1カ月遅れで種蒔きしたため、定植は6月になりました。
耕運機でジャガイモの土寄せをしたときに、定植場所も深く起こしました。
苗を並べます。
2本ずつ植えていきます。
鍬で土を寄せて、苗を立てます。
定植が終わりました。
左右にスペースを設けたのは、土寄せを繰り返していくためです。
いろいろやり方はあるのですが、毎年毎年見直しながら、最良の植え方を考えていきます。
そんな九条ネギに赤さび病が見つかりました。
うわあ、これはいかん・・・
さび病は、カビなどで菌が増殖するのが原因のようです。
赤サビがでている葉をとりあえず切り取ります。
少し前まで長雨があったりしたから、それが原因かな、と思っていました。
その後も様子をみていました。
病害は最初ほどは見受けられませんが、やはり根絶はしていません。
病害が出たら切り取って取り除き、を繰り返しました。
雑草も増えるので、
草抜きして、土寄せをして、株はぼちぼち大きくなりました。
そんなこんなしているうちに11月になり、雪が降ってきました。
病気がでたせいか、消費も促進されず・・・冬越しをこんな状態で迎えることになりました。
鍋物に使える時期ですが、この後のドカ雪でちまちま獲るタイミングも逸して、年越しとなりました。
今年こそ、よいネギを!
昨年植えた、九条ネギの現在の様子です。
雨でぬかっているのでちょっと掘り出すのはひかえたいと思います。
ぼちぼち様子を見ながら収穫したいと思います。
今年蒔いたさきほどの苗も、5月には露地に定植します。
ネギの病害については、農薬などを使わずにどう解決できるか、今後リポートしていきます。