ハウスのビニール張りの前に、ニラトンネルのメンテナンスを!

2020~21年の冬シーズンは、新型コロナウィルス感染拡大とともに、大雪で忘れられないシーズンとなりました。

雪害の大きさについては機会をあらためて書くとして、積雪量が例年にない多さで、降雪も断続的なので、従来なら3月1日前後に手がけていたハウスの除雪とビニール張りを1週間延期することにしました。

1週間の延期というのは、畑を営む上では相当な量の延期です。

ビニールを張ってから日光でハウス内を乾かし、耕せる状態になるまで約3週間はかかります。

つまり3月の最終週です。

それから温床を設置し、4月には温床でのナス、ピーマンの育苗が始まります。

早どりの菜っ葉、大根の畝を耕し、種蒔きをそれらと並行して行い、オヤジの春作業が進行していきます。

1週間ハウスのビニール張りが遅れる、ということは、これら春作業の流れもそのまま1週間スライドして遅れていく、ということです。

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今年は記録的な大雪でした!

3月に入って、こんな景色です。

ハウスに行く通路が、雪のダンジョン状態です。

オヤジの背丈より高い雪の壁です。

除雪機で飛ばすので高い壁になっていくのですが、それにしてもこの高さは最高記録です。

過去の経験から推測するに、この雪が完全に解けるのはおそらくGWの頃だろうと思います。

だとすれば露地のスタートも平年より1週間遅いどころの騒ぎではないでしょう。

休みの日にやりたいことは多々ありますが、2月27、28日の間に雪に埋もれたニラトンネルのメンテナンスをして、ハウスの除雪とビニール張りはその次の週にしよう!と決めました。

大雪の受難!無加温ニラトンネル

設営から1カ月になろうとしている、我が家の無加温ニラトンネルです。

今年の設営の様子は、こちらです。

予備で畑の隅にもう1カ所植えたので、いちおう2棟あります(笑)。

なにしろ無加温の小さなトンネルなので、大雪の影響をもろに受けることになります。

春が近いというのに、連日のようにこんな積雪の朝を経験しました。

除雪機、出動!

車の通路をひととおり除雪して、今度はハウス周りを、と思って向かうと、目を疑う光景に遭遇します。

いつものニラトンネルのアングルが、こんな風景です。

トンネルが雪に埋まっています!

パッカーが見えるので、ここら辺だな・・・。

とにかく、雪をどけるしかありません!

あまりに必死で写真を撮る暇もありません。

救出後の写真です。

こんな日々を繰り返していたので、

雪の重みでトンネル支柱がゆがんだ形になっているのがおわかりでしょうか?

ビニールもたわんでいるので、掘り出して形を整えたいと思います。

ニラトンネルのメンテナンスをします!

除雪機で周りを削りたいですが、もう除雪機が入れるスペースはありません。

人力で周囲を雪かきします。

剣先スコップで、凍り付いたトンネル裾の雪を砕きます。

雪が連日の低温で氷の塊と化し、トンネルの裾にぐるりと張り付いていました。

周囲のこんな塊を全部取り除きます。

ビニールの裾をようやくあらわにしました。

こうしないと、めくって中を見ることができませんからね。

天気が良いときに内側のトンネルの雪が解け、トンネル支柱が緩んでいます。

支柱をより深く、ぐっと差し込み、ビニールをピンと張りなおしてやります。

さあ、ニラの芽は出てるでしょうか?

土は乾いていますが・・・

まだ芽は出ていないようです。

残念!

大雪や除雪の時に穴を開けてしまうようで、破れが随所に見られます。

ハウス補修用テープで穴や破れをふさぎます。

冷気が入るので、ニラの生育も遅くなるのでしょう。

小トンネルの方も同様に直しました。

こちらは支柱が傾きすぎて梁がビニールを突き破って、不格好になりました。

こんな状態でニラの成長を待ちます。

3月末に収穫できれば良いですが、ちょっとむずかしいかな?