オヤジの住む町は依然雪にとざされているが、この時期は確固たる春を感じてワクワクする。快晴のおだやかな日曜日。そろそろだ、と思った。ニラのトンネルを立ち上げてちょうど１ヶ月、二重に張ったビニールの裾を上げ、土の上に敷いたマルチをめくると・・・
見えるかな？真ん中あたりに、ニラの芽が出ているよ！
ハウスの中も雪がだいぶ溶けてきて・・・ネギが伸びていた！根っこが生きていたんだね！
１年のうちでうれしい瞬間はいっぱいあるけど、これはそのひとつ。無理に灯油をたいて暖房しなくても、時間をかけておひさまの力を借りれば、野菜は息を吹き返す。親戚の農家のおじさんにニラのトンネルの作り方を教えてもらって、６年目。今年は大丈夫だろうか、大丈夫だろうかとの心配が、ひとつ報われる時だ。
この頃は積雪が締まり、かんじきを履かなくても裏の田んぼを歩けるようになる。家族３人で散歩した。お隣の農家では、除雪機でビニールハウス周りの雪を飛ばしていた。籾まきも、もう間近だ。
